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2016/10/31 投稿

根津から上野へ

根津神社を参拝しました。

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文京区根津に位置するこの根津神社は今から1900余年の昔、日本武尊が千駄木の地に創祀したと伝えられる古社。
宝永二年五代将軍綱吉は兄綱重の子綱豊(六代家宣)を養嗣子に定めると、氏神根津神社にその屋敷地を献納、世に天下普請と言われる大造営を行いました。
翌年(1706)完成した権現造りの本殿・幣殿・拝殿・唐門・西門・透塀・楼門の全てが欠けずに現存し、国の重要文化財に指定されています。

奉納された鳥居が並ぶ姿は圧巻です。

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少し足を延ばして、上野の谷中霊園を散策。
谷中霊園には第15代将軍 徳川慶喜公が眠っておられます。
まずは手を合わせてから、写真を撮らせていただきました。

徳川家の家紋である「三つ葉葵」の御紋が飾られた柵の中に、慶喜公のお墓があります。

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向かって左側が慶喜公、右側が正室の美賀子様のお墓です。

慶喜公は徳川将軍の中で、将軍家の菩提寺に埋葬されなかった唯一の将軍です。
徳川霊廟には埋葬されず、谷中霊園で神道形式のお墓で眠っておられます。
慶喜公は1913年(大正2年)に77歳でその生涯を閉じられましたが、徳川霊廟ではく
この谷中霊園にいらっしゃるということは、複雑な歴史の背景があったのでしょうか。

最後に、上野の森美術館で開催されている『デトロイト美術館展』へ。

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デトロイト美術館は、自動車産業で発展したデトロイト市にあり、古代エジプト美術から現代美術まで6万5千点以上の作品を所蔵しています。
その美術品の中から、ヨーロッパ近代絵画の巨匠の作品が来日しています。
モネ、ドガ、ルノワール、ゴッホ、ゴーギャン、セザンヌ、マティス、モディリアーニ、ピカソなど、素晴らしい絵画を間近で見られ、とても感動いたしました。

今回の展示は、期間や曜日限定で、写真撮影が可能とのこと。
「撮影した写真のSNS投稿禁止」の注意書きがあるなど、美術品鑑賞のルールも時代とともに変わりつつあることを感じました。