スタッフブログ

兼六園は、水戸の「偕楽園」、岡山の「後楽園」とならぶ日本三名園の一つです。江戸時代の代表的な大名庭園として、歴代の加賀藩主により長い歳月をかけて形づくられてた総面積約11.7ヘクタールを誇る国の特別名勝です。

その名前の由来は、中国の詩人、李格非(りかくひ)が書いた書物「洛陽名園記」に記されている一節をヒントに江戸幕府老中松平定信が命名しました。その一節とは「庭園では六つのすぐれた景観を兼ね備えることはできない。広々とした様子(宏大)を表そうとすれば、静寂と奥深さ(幽邃)が少なくなってしまう。人の手が加わったところ(人力)には、古びた趣(蒼古)が乏しい。また、滝や池など(水泉)を多くすれば、遠くを眺めることができない」そして、「この六つの景観が共存しているのは湖園(こえん)だけだ」と結ぶんでいます。兼六園は、その湖園にも見劣りせず、兼ね備えることが難しいとされる6つ景観を備えていることから「兼六園」と名付けられたのです。
兼六園は、傾斜地と豊かな自然を生かした大きな池や築山、茶屋などが点在している中を遊覧する回遊式庭園の要素を取り入れながらも、様々な時代の庭園手法を駆使して総合的につくられた庭です。

兼六園のシンボル的存在の「徽軫灯籠(ことじとうろう)」は、2本脚で立つ、高さ2.67mの灯籠です。

今年は兼六園の他、岡山の後楽園にも行くことが出来ました。来年は是非水戸の偕楽園を訪れたいものです。

2023/10/20 投稿

御会式2023

10月11日~13日の3日間、日蓮宗大本山池上本門寺様では御会式が執り行われました。

「御会式」とは、仏教各宗宗祖の命日に行われる法要のことで、日蓮宗では通例として宗祖日蓮聖人の忌日に営まれる報恩法会を指す言葉として用いられています。令和元年の東日本台風や新型コロナの流行を受け、中止や規模の縮小が続きましたが、今年は4年ぶりの通常開催です。交通規制が敷かれ、境内から駅までたくさんの警察官や消防の方が警備にあたっておられました。

普段は静かな五重塔へ続く参道も、露店がひしめき合って朝から準備に大忙しの雰囲気でした。

日も暮れて、此経難持坂の階段から下を見ると、駅へ続く参道も露店と万灯練供養の行列を待つ方々でいっぱいでした。

この様子は池上駅まで続いており、御会式を心待ちにしていた方の多さに驚くとともに、地元の方や日蓮宗の方にとっての一大行事であることを感じました。お寺離れなどという言葉を耳にする世の中ですが、江戸時代から続く伝統を後世にもつなげていってほしいと思います。

2023/10/10 投稿

福井県永平寺へ

先日、福井県にあります曹洞宗大本山 永平寺へ行ってまいりました。

永平寺は、寛元2年(1244)道元禅師によって開かれた禅の修行道場です。境内には70余りものお堂や高塔が建ち並び、中でも「七堂伽藍」と呼ばれる7つのお堂(山門・仏殿・法堂・僧堂・庫院・東司・浴室)は、僧侶が修行をする清浄な場所として特に重要な建物とされています。それぞれに役割があり、「山門」は修行僧が正式に入門するために通る玄関、「仏殿」は御本尊であるお釈迦様をはじめとする多くの仏様がまつられている建物、「法堂」は朝のお勤めなど各種法要が行われる建物、「僧堂」は修行僧が坐禅や食事をしたり修行生活の多くの時間を過ごす建物、「庫院」は食事を作ったり寺院運営している建物、「東司」はトイレ、「浴室」はお風呂です。その七堂伽藍の配置は坐禅をしている人の姿を表しており、頭にあたる建物が法堂、心臓部分が仏殿、腰骨が山門、右膝が東司、左膝が浴室、両腕が僧堂と庫院となっているそうです。そして、僧堂、浴室、東司は「三黙道場」と言われていて、見学者も私語が禁止されています。永平寺では「禅の道場」として今も多くの修行僧が日々厳しい修行に励んでおり、参拝者はその様子を伺い知ることができます。

精進料理をいただき、早朝の法話にも参加してまいりました。

普段経験することのできない貴重な時間を過ごすことができました。

2023/10/1 投稿

新橋大古本まつり

新橋駅前SL広場では年間を通して様々なイベントが開催されております。こちらの「新橋大古本まつり(新橋古本市)」もその一つ。

東京近郊の古書店が、小説・古雑誌・美術書・文学全集・図鑑・写真集などを持ち寄り、約80万点が並ぶ都内最大規模の大古本市で、SL広場では恒例のイベントとなっております。
昼間は観光客、夜は仕事帰りの方々でとても賑わっております。
第1回目の開催が1997年とのことなので、今年で26年目!スマホでも本が読める時代ではありますが、紙書籍の魅力もまだまだ健在です。

2023/9/2 投稿

お寺の音楽フェス

2023年9月1日(金)~3日(日)の3日間、弊社出入りの池上本門寺様では「Slow LIVE’23 in 池上本門寺 20th Anniversary」が開催されました。
2004年にスタートした「Slow LIVE」は今年で20周年目を迎え、こちらでの開催は4年ぶりだそうです。

お墓越しにステージが見えました。

この日は、残暑厳しい気温と強い日差しが容赦なく照り付ける猛暑日でしたが、境内には開催を心待ちにした音楽ファンの方々でとても賑わっておりました。開始時間まで、ご本堂で手を合わせたり、御手水でお清めをしたり、思い思いに時間を過ごされていたようです。時々吹く風に乗ってリハーサルの音が聴こえ、普段の荘厳な雰囲気とは違った時間を味わうことができました。