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2017/7/14 投稿

「備中青みかげ」採石場

岡山県倉敷市の西北15km地点に位置する小田郡矢掛町で採石されている「備中青みかげ」の採石場に行って参りました。矢掛町は旧山陽道の宿場町で、篤姫や毛利家のお殿様が宿泊した本陣と脇本陣が現存する日本で唯一の場所です。

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備中青みかげは日本国内で多く産出される花崗岩と比べ、硬い深成岩の一つである「閃緑岩(せんりょくがん)」に分類されます。 石の色は独特の青味を帯びた深い青緑色で非常に美しい光沢を放ちます。また吸水率が低く水抜けも良い耐久性に優れた石です。長い年月風雨にさらされても光沢を失うことなく、むしろ風格を増していくと言われる高級銘石です。

備中青みかげ

原石の形状は玉石で、土に埋まっている玉石を掘り出します。玉石を掘り出していると話には聞いていましたが、現場で見て納得です。採石を始めたころは機械が無く、全て手で掘っていたとのことです。どれほど大変な作業だったか・・・

こちらの可愛らしいハート型の石は偶然出てきたもので、傷が入っていて割れやすいので、触らないように大事にしているとのことです。たまに譲って欲しいという声もいただくようですが、残念ながら非売品です!

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日本で採れる唯一の深緑色御影石のご要望がございましたら、石徳をご用命下さい。