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2022/7/15 投稿

仏教三大聖樹

仏教には三大聖樹と呼ばれる木があります。それはマメ科の「無憂樹」、クワ科の「印度菩提樹」、フタバガキ科の「沙羅双樹」です。それぞれ仏教と深い関わりがあり、「無憂樹」の下でお釈迦様が誕生し、「印度菩提樹」の下に座り悟りを開き、「沙羅双樹」の下でご入滅されたと言われております。

日本の寺院にも「菩提樹」が多く見られますが、印度菩提樹とは少し異なります。日本に伝わる菩提樹は、今から約800年前、臨済宗の開祖である栄西が、中国の天台山にあったシナノキ科の菩提樹を広めたものと言われております。印度菩提樹は中国の気候に合わず育たなかったため、葉形が似ているシナノキ科の木を菩提樹と称したのです。熱帯植物のため寒さに弱く露地では育たないとされている印度菩提樹ですが、植物園もしくは、温かい地域ではまれに見ることができるそうです。その貴重な姿を是非1度見てみたいものです。