スタッフブログ

2019/9/9 投稿

庵治石の山へ

庵治石の山へ行ってまいりました。
今回の目的は、部品の検品と大型原石ブロックの確認です。

同じ山から採れる石も、その場所により色の差などが大きく出るようで、今回はどのあたりから採掘するのか、どのような石目になるのかを山屋さんに教えていただきました。

まずは部品の検品です。
石碑は庵治石の最上級品、細目極上を使用します。実はすでに4組ほど組み上げてみたそうですが、納得できる仕上がりではなかったそうで、今回は検品には至りませんでした。お天気の良い日に改めて発破をして新たな原石を採掘するそうです。

外柵は同じく庵治石の中目を使用します。

こちらの中目は綺麗な石目の原石が採掘されており、このまま加工作業に進みます。

続いて大型原石ブロックの確認です。

山屋さん曰く「ここ5年間で採掘された最大級の原石ブロック」とのことで「この先5年採掘してたとしても同じような巨大な原石が確保できるかは約束できない」と言われており、このブロックを加工し傷などが出なければ使用することができますが、このブロックでも足りるかどうかという非常に大きい部品の注文をいただいており、今後もさらなる確認作業が必要と思われます。

こちらは庵治石中目の山です。

採掘作業は、ただ掘って原石を取り出せばいいわけではなく、掘り出す場所の順番が決まっています。少しでも間違えば崩落の危険が常に伴う命がけの仕事です。いつも思うことではありますが、早く良い石が見つかればいいと思う反面、山で仕事をする方が怪我をしたり無理をしたりしないよう、作業の安全を祈っております。