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2022/9/20 投稿

秋のお彼岸

9月20日は彼岸の入りです。「暑さ寒さも彼岸まで」という言葉があるように、朝晩の空気が徐々にひんやりとしてきたように感じます。
「彼岸」というのは仏様がいる「極楽浄土」を表す言葉で、サンスクリット語の「パーラミタ(波羅蜜多)」という言葉に由来しているそうです。元々仏教的な意味合いの強い言葉ですが、現在ではお墓参りに行ったりお仏壇にお供えをしたり、ご先祖様を供養する時期として一般的となりました。そしてこの時期に咲く花と言えば「彼岸花」です。彼岸花は種子を作らず増えていく三倍体で、まっすぐに伸びる緑の茎と色鮮やかな花が特徴です。出入りのお寺様にも彼岸花が咲いておりました。

彼岸花には強い毒性があり、モグラやネズミ、野犬避けとして、田んぼの畦道や堤防などに植えられること多かったそうです。今もその名残が残っており、そのような所で多く見られます。またお寺や墓地でよく見かけるのも、昔は土葬だったため、埋葬したご遺体を害獣から守る意味合いもあったと言われております。毒性があったり墓地に植えられていたりと、なんとなく怖いイメージのあるお花ですが、大切な作物やお墓を守ってくれるありがたいお花なのです。