スタッフブログ

社員研修で、字彫り研修を行いました。

まず書体を下書きしたゴムシートを石材の加工面に貼り付け、次にこのゴムシートの彫り込み加工する部分の輪郭を切り抜きます。この手作業の工程は仕上がりに関わる重要な部分ですので手間がかかる作業です。

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そして実際にサンドブラスト工法で彫刻している所を見学しました。
※サンドブラスト工法とは砂を高圧な空気で石に吹き付けて石を彫って行く工法です。

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実際に体験しました。砂ぼこりがすごく視界が悪くどこを彫っているのかわかりません・・・やはり熟練の職人技が必要です。

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手彫りの様子も見学しました。平ノミでつつき、細い筋を整然と綺麗に入れていくやり方で、仕上がると文字のなかが平らですっきりと白くなり一層文字が引き立ちます。最近では手彫りが出来る職人も非常に少なくなっております。国産銘石の墓石をご用命の際には手彫り彫刻をおすすめいたします。

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2015/11/21 投稿

シガール

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不思議なタイトルをつけさせていただきましたが毎年11月になるとこのお菓子をお送りくださるお客様がいらっしゃいます。弊社でお墓を建てさせていただいてから、かれこれ10年程になりますが、毎年お母様の命日に合わせお送りくださるのです。お石碑は一般的な和型ですが、全面を磨かずにノミで小叩きにした珍しい仕上げのお墓です。京都などでは少し見られますが関東では滅多に見かけない仕上げです。このお墓は完成しお引渡しをした時から百年後が本当の完成時期となるお墓です。百年の時をかけ少しずつ風格を増していく不思議な魅力があるお墓です。10年間もこのようなお気遣いをいただきますと、改めてしっかりとした仕事をしなければいけないと強く感じます。

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写真は小叩きの五輪塔で梵字は伝承の薬研彫りです。

社員研修として、茨城県桜川市にある羽黒青糠目石の採石場に行って参りました。

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羽黒青糠目石は、筑波山系最北部一帯より産出される日本国内でも最高級に位置づけられる銘石です。その魅力は、きめの細かさと、青みのかかった深みのある色合いが、独特の気品と重厚さを生み出しているところにあります。また他の御影石と異なり、採掘量自体が、極めて少ないということも特徴の一つです。特に関東地方では高貴光明の石と呼ばれ、貴族、政治家、著名人の墓にも用いられ近年では大相撲の初代貴乃花こと花田満、映画監督の三船敏郎などの著名人のお墓に使用されています。

採石場までは非常に険しい山道を四駆で登っていきました。夕方になると猪が出没するとか・・・かなり激しい凸凹道に揺られ約5分程で、採石場が見えてきました。

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羽黒青糠目石の山は3層で出来ていて、一番上の層が白小目石、真ん中が羽黒青糠目石、一番下の層が稲田石です。
羽黒青糠目石は間に挟まれているので、風化しにくい石ではありますが、採石が難しく採掘量が少ないとのことでした。

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こちらが採石場です。

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現在、採石している場所です。

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ようやく採石した石は全て製品として使用できる訳でなく、厳しい品質チェックを何度も行い製品として使用できるのはなんと5~10%とのことです。余談ですが、現在の原石を山で切断し検品するスタイルになる以前は非常に歩留まりが悪く注文をどうやってお断りしようかと悩むほどの状態だったそうです。

まずは、採石場から運んだ石を洗い水を掛けて傷を確認します。

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次に傷チェックで合格した石は大口径切削機で3時間かけて切断し傷チェックを行います。

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赤丸Kと書いてある石が合格した石です。

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ちょっとした傷や色ムラがあっても製品としては使用できません。

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そこで合格した石が工場に運ばれ最終確認後、製品として加工されていきます。

工場では加工が行われていました。

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石を研磨しています

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この石は稲田石の層に羽黒青糠目石が入り込んだ珍しい石です。青い丸の部分が稲田石です。

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このようにモニュメントとして使用することもあるようです。

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今回、羽黒青糠目石の採石場から工場まで見学させていただき、希少価値であり最高級に位置づけられる銘石の所以がわかりました。
こちらが関東の銘石「羽黒青糠目石」で作ったお墓の見本です。ご興味がございましたらお問い合わせください。

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いばらきストーンフェスティバル2015が10月31日(土)から11月3日まで開催されました。
期間中11月2日(月)は内覧会として、業者向けの研修会・見学会が企画されていて、そちらに参加させていただきました。

茨城県は石の三大産地のひとつで、やさとみかげ石、真壁石、稲田石、羽黒糠目石が産出されます。
今回は会場から近い稲田石の採石場を見学しました。

この日は雨がひどく採石場での作業が休業になってしまい実際の作業を見学することが出来ませんでした。

こちらの採石場は「露天機械掘り階段式採掘場」とあり下に下に掘っていくカタチになっています。

海抜0メートル近く掘っていると聞き下を覗くのが怖くなりました。

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次にJR稲田駅のすぐ隣にある石の百年館見学しました。
稲田石使った館内には、稲田で産出する石の他日本や世界中で見られる花崗岩、
花崗岩を構成している鉱石等展示してありました。
稲田石は美しさと耐久性などで高い評価を受け、墓石のみならず建材に使われているそうです。東京駅や最高裁判所に使われいます。皆さんも一度は目にしたことがあるとかと思います。

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いばらきストーンフェスティバル2015の会場は、茨城県笠間市の笠間芸術の森公園イベント広場で開催されました。
県内の石材業者さんの展示物が数多く並んでいました。

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最後に講習会が行われ、茨城県産の石の魅力と素晴らしさを教えていただきました。
茨城県の石の魅力を存分に味わえた一日となりました。