スタッフブログ

2019/7/29 投稿

竹久夢二先生のお墓

デザインの勉強の為、時々都内の霊園を見学させていただいております。

今回は雑司ヶ谷霊園へ行ってまいりました。

豊島区南池袋にある雑司ヶ谷霊園は1874年に明治政府の命を受け前身である「雑司ヶ谷旭出町墓地」として開設され、多くの著名人が眠る霊園としても有名です。
ジョン万次郎、小泉八雲、夏目漱石、島村抱月、泉鏡花、東條英機、永井荷風、サトウハチロー、東郷青児、大川橋蔵など著名人のお墓が多くあり、夏目漱石の小説『こゝろ』の舞台にもなっています。

竹久夢二先生のお墓です。竹久夢二先生は明治から昭和にかけて活躍した美人画の名手。大正ロマンを代表する画家です。
自然石のお石塔で、案内板が無ければ気づかないくらいひっそりとした佇まいです。
正面に彫られた「竹久夢二を埋む」は、同じく画家として活躍した有島生馬先生の揮毫です。

歴史上の偉人や、誰もが知っている著名な方のお墓を時々お参りさせていただきますが、そのたびにとても感慨深く静かな感動があります。

現在、お寺様の中に残された無縁墓のお石塔を一所に集め、永代供養塔として長きに渡りお寺様が供養していくためのお手伝いさせていただいております。

明治以前の古いお石塔が多く、その銘文には「正保」「明暦」「寛文」などの元号が記されております。古いものでは1640年代のものも多く見られました。

永代供養塔の隣には仮の納骨堂があり、無縁仏となられた方のお骨が収められております。永代供養塔が完成した後にはこの仮納骨堂は撤去が決まっているため、弊社代表と工事に携わる職人達で無縁様に手を合わせました。

こちらが新しくお石塔を据える永代供養塔です。

欠損や剥離がないよう一つ一つ慎重にクレーンで運んでいきます。

完成まで心を込めて作業を進めて参りたいと思います。

2019/7/8 投稿

川端康成先生のお墓

実家のお墓は霊園の中にあります。とても広大な霊園なので、芸能界、文学界、梨園、その他著名な方のお墓が数多くあります。お墓参りの際、時々よそのお墓もお参りさせていただくことがあります。

この日は富士山がとても綺麗に見える区画にある、川端康成先生のお墓をお参りさせていただきました。
言わずと知れた日本の戦前・戦後を代表する作家です。その名前は日本のみならず世界中で知られています。

和型のお石塔の前に五輪塔がそびえる、変わった造りの墓所です。
墓誌にはノーベル文学賞を受賞した旨が彫刻されていました。

最近では「墓マイラー」という言葉生まれるなど、有名人のお墓参りがブームのようですが、お墓は飽くまでも亡くなられた方が静かに眠る場所であり、そのご家族にとって大切な場所です。
ルールを守ってお参りすることを忘れないように心がけたいと思っております。