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高松での検品を終え、2日目は車で3時間ほど移動して愛媛県・大島で採石される「大島石」の採石場に行って参りました。

瀬戸内海の「しまなみ海道」を通過して採石場に向かいました。

  

まず山頂にある展望台に向かい、山屋さんから今回はどのあたりから採掘するのか、どのような石目になるのかを説明していただきました。同じ山から採れる大島石も、その場所により色の差などが大きく出るようです。

  

次に山頂から見ていた採石場に向かいました。

西日本で人気のある「大島石」は採掘量が多く、使用するショベルカーも人間と比較すればご覧の通りの大きさとなります。

  

大島石を採石するときは基本的に、切り出す大きさを決めて「ジェットバーナー」を使用します。
轟音と共に、熱風と石粉が舞いながらも、慎重に石のキズや岩肌を見ながら、一定の深さまで焼き切っていきます。

※「ジェットバーナー」…長い筒状の物で、灯油と空気を使用し、約1200℃の炎で少しずつ石を焼き切っていく道具です。

  

「ジェットバーナー」で焼き切った跡は非常に深く、深さは数十メートルに達することもあります。

  

次に原石ブロックを拝見させていただきました。
原石ブロックの検品の際は、石が研磨された状態をイメージしやすくする為に水をかけるそうです。

  

大島での見学を終え、帰りに瀬戸内海のしらす丼をいただきました。

  

代表的施工例では豊臣秀吉墓所、西郷隆盛銅像台、国会議事堂などに使用されています。
関東ではほぼお目にかかることのない「大島石」が関西に多いのは、採石技術の未熟さ、搬出の難しさなどから、一部の人のみが知る名石となっていたからだと言われております。
大変稀少な「大島石」にご興味がございましたら、「石徳」をご用命ください。

先日ご注文いただきました最高級墓石材「庵治石(あじいし)」が採掘されたと連絡があり、産地である香川県高松市まで検品に伺った様子です。弊社では採掘元の検品のみならず、弊社でも独自の基準で検品しています。

  

採掘される庵治石のうち、製品になるのは約3%、その中でも今回ご注文をいただきました「最高級品の細目極上」は、僅か1%ほどしか製品にはならないと言われています。加えて今回ご注文いただいた庵治石は、弊社のみならず、業界全体でも「過去最大級のサイズ」です。石が採りにくいことや大きくて良質の原石が少ないことに加え、斑の美しさを揃えて採るのが極めて難しいためです。弊社でも昨年ご注文をいただき、ようやく採掘元も自信を持っておすすめできる良石が採掘されたとの一報がございました。

              ご覧の通り、人と比べても圧倒的大きさを誇ります。

  

最初により良い石目に見えるようにパーツパーツでどれを正面にするかを決め、一度仮組みをして全体のバランスを見ています。
今回は屏風に電線の影が映ってしまい石目がうまく見えなかった為、一度クレーンで持ち上げて影がない状態で再度確認しました。

  

石の見え方を確認した後は棹石をクレーンで持ち上げ、お施主様が実際にお参りされる時の高さを想定した状態で確認を行います。

  

検品完了後、「庵治石 細目極上」が採れる採掘場に向かいました。
山屋さん曰く「ここ5年間で採掘された最大級の原石ブロック」とのことで「この先5年採掘してたとしても同じような巨大な原石が確保できるかは約束できない」と言われており、今後もさらなる確認作業が必要と思われます。

  

夜は高松にある創業47年を迎える老舗のステーキ店にて極上のステーキをいただきました。
新鮮な素材を最高な状態でいただけるのは鉄板焼きの醍醐味です。とても美味しくいただきました。

  

ホテルの窓からは瀬戸内海に沈む夕日を見ることが出来ました。

  

東京は梅雨入りで雨が多い日が続いていますが高松は天候にも恵まれ、最高の庵治石を最高の状態で検品を行うことが出来ました。
明日は、愛媛県に向かい大島石の採石場に向かいます。