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2020/7/11 投稿

伊予の銘石「大島石」の採石場へ

高松での検品を終え、2日目は車で3時間ほど移動して愛媛県・大島で採石される「大島石」の採石場に行って参りました。

瀬戸内海の「しまなみ海道」を通過して採石場に向かいました。

  

まず山頂にある展望台に向かい、山屋さんから今回はどのあたりから採掘するのか、どのような石目になるのかを説明していただきました。同じ山から採れる大島石も、その場所により色の差などが大きく出るようです。

  

次に山頂から見ていた採石場に向かいました。

西日本で人気のある「大島石」は採掘量が多く、使用するショベルカーも人間と比較すればご覧の通りの大きさとなります。

  

大島石を採石するときは基本的に、切り出す大きさを決めて「ジェットバーナー」を使用します。
轟音と共に、熱風と石粉が舞いながらも、慎重に石のキズや岩肌を見ながら、一定の深さまで焼き切っていきます。

※「ジェットバーナー」…長い筒状の物で、灯油と空気を使用し、約1200℃の炎で少しずつ石を焼き切っていく道具です。

  

「ジェットバーナー」で焼き切った跡は非常に深く、深さは数十メートルに達することもあります。

  

次に原石ブロックを拝見させていただきました。
原石ブロックの検品の際は、石が研磨された状態をイメージしやすくする為に水をかけるそうです。

  

大島での見学を終え、帰りに瀬戸内海のしらす丼をいただきました。

  

代表的施工例では豊臣秀吉墓所、西郷隆盛銅像台、国会議事堂などに使用されています。
関東ではほぼお目にかかることのない「大島石」が関西に多いのは、採石技術の未熟さ、搬出の難しさなどから、一部の人のみが知る名石となっていたからだと言われております。
大変稀少な「大島石」にご興味がございましたら、「石徳」をご用命ください。