スタッフブログ

2020/12/20 投稿

国産石の検品

現在ご注文いただいております国産石の検品に行ってまいりました。石碑は福島県産深山ふぶき、外柵は福島県産大倉みかげです。まずは深山ふぶきの石碑が出来上がったとの連絡を受け工場へと向かいました。

深山ふぶきは濃い青色の花崗岩です。その濃紺に吹雪のように白い模様がちりばめられているのが特徴です。

残念ながら洋型石碑の目立つところに白玉と呼ばれる模様が出てしまっているため、このまま製品として使用はできません。もう少し表面を削って白玉が消えるか試してもらうことにいたしました。

後日、石碑の様子を確かめるべく、再度工場を訪問しました。

表面を削ったことにより目立つ白玉が無くなりました。無事に次の段階へ進めることができそうです。今回のこの白玉ですが、おそらく普通は気にせず製品としてOKを出してしまう程度のものだと思います。ですが、納得のいかないものをお施主様にお納めすることは出来ず、表面を寸法ギリギリまで磨いてもらうことにしました。それでも白玉が消えなければ作り直してもらうつもりでおりました。とても手間のかかることだとは分かっておりますし、工場の職人さん達にはいつも細かいことを言ってしまい申し訳ない気持ちですが、綺麗になった石目の石塔を見て「やはり無理を言って協力してもらって良かった」と感じております。
また外柵の部品の検品も行いました。外柵の大倉みかげは福島県の須賀川市で採掘される花崗岩です。

こちらは「踏石」ですが、やや気になる模様があるため、部品を作り直してもらうようお願いをして、この日は東京へ戻りました。

数日後、踏石を含む外柵の検品の為、3度目の工場訪問です。

大倉みかげは石目が整い安定していることが特徴です。欠けにも強く大材もよく採れることで知られており、今回の大型部品も無事に揃いました。全て福島県産石材で作るお墓、完成が楽しみです。