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2023/6/26 投稿

特別展「古代メキシコーマヤ、アステカ、テオティワカン」

東京国立博物館で開催中の特別展「古代メキシコ―マヤ、アステカ、テオティワカン」に行ってまいりました。

古代メキシコ文明の中でも代表的な3つの文明に焦点をあてた今回の特別展には、メキシコ国内とアメリカ以外で初公開となるマヤ文明の「赤の女王」をはじめ、古代の文化や信仰を今に伝える出土品約140件が来日。
歴史、文化、人々の営み、儀礼など、幅広い内容の上、全作品の撮影OK(動画はNG)。貴重な文化財を間近で見られる感動の体験でした。

▼アステカ文明 夜空の石板

▼テオティワカン文明 死のディスク石彫

▼テオティワカン文明 香炉

▼サポテカ文明 人形骨壺

▼マヤ文明 赤の女王

▼アステカ文明 鷲の戦士像

 

前1200年頃から広範な地域に栄え、暦や文字など高度な知識を有する王や貴族が中心となって、交易と戦争を繰り広げたマヤ文明。
1325年に首都テノチティトラン(現メキシコシティ)を築き、軍事力と貢納制度を背景に繁栄を謳歌したアステカ文明。
前1世紀から後6世紀までメキシコ中央高原に栄え、「太陽のピラミッド」「月のピラミッド」「羽毛の蛇ピラミッド」を擁する巨大な計画都市を築いたテオティワカン文明。
なぜ天文学や暦法、文字が発達し高度な技術力を持った文明が生まれ滅んだのか、今もなお発掘調査が進められており考古学の奥深さを感じました。また、太古の昔から人々は家族や仲間の死を嘆き悲しみ、手厚く供養していたことが感じ取れ、改めて葬送文化の大切さを学んだような気がしました。