スタッフブログ

2021/12/7 投稿

石の変化について

弊社では国産材から外国材まで様々な石材をご紹介しております。一口に石材といっても「錆が出やすい」「色が変わりやすい」「風化しやすい」「いつまでも変わらない」などそれぞれに特徴があり、お施主様にしっかりとご説明し、お選びいただいております。
この「宮城県産伊達冠石」も大きな特徴を持つ石の一つです。日本屈指の銘石で、彫刻家ノグチイサムが愛した石として知られており、「トラ目」と言われるトラ柄模様が特徴的です。また、掘り出したばかりの原石は泥が付着していることから「泥かぶり」とも呼ばれております。この石は磨いた直後は濃い黒茶色をしておりますが、鉄分を多く含むため、年月を経て赤褐色へと変化しその表情を変えていきます。

▼2009年7月に弊社で建墓させていただいた「宮城県産伊達冠石」がこちら

トラ柄模様のトラ目です。
▼2021年12月現在の様子がこちら

色は変化しましたが、トラ目はまだはっきりと確認できます。

建墓から12年経過した伊達冠石の色の変化がお分かりになると思います。ご検討の石材がどのように変化していくか、実際にご案内しご覧いただくこともあります。
宮城県産伊達冠石や神奈川県産本小松石など、経年により風格を増していく石がお好みの方は是非弊社へご相談ください。

度々ご紹介しておりました庵治石の超大型部品は、都内ご寺院様にあります大型墓所の部品交換工事に使用いたしました。お打合せを何度も重ね、長い時間をかけてようやく完成したこちらのお墓は、外柵も石碑も全て国内最高峰の石材「香川県産庵治石細目極上」で作成しております。

元々の石も検品に検品を重ねたものではございますが、時間が経つにつれ、石の特性上避けることができない「難」が出てきてしまったため、部品の交換工事を行うことにいたしました。

交換と言っても、外れない・取れないように施工してあるため、他の石にダメージを与えないよう注意しながら既設の部品を割って壊すしか方法はありません。

本来なら「難」と呼べるようなものではなく、弊社の基準は十分クリアされておりますが、こちらの墓所は石碑から外柵まで極上中の極上、最高級の石材を使用しておりますので、交換に値すると判断し今回の工事に至りました。採掘元もそれに応じてくださり、採掘が困難であろう超長尺の原石を探し直すところから改めてご協力いただきました(原石が見つかるまで1年以上の時間を要しました)。据付を担当している職人は、元々耐震面も考慮して施工しておりますので、接着した部品を取り外すことはとても骨が折れる作業だったかと思います。何より、1度完成したお墓に手を加えるということを快くお許しくださいましたお施主様には、心から感謝申し上げます。コロナ禍で延期しておりましたお墓の開眼を控え、1点の難もなく光輝く庵治石のお墓を改めてお納めすることができ、一安心でございます。

2021/11/16 投稿

秋の気配

東京はしばらく暖かい日が続きましたが、街路樹が徐々に色づき秋の気配が漂い始めました。お寺様の木々も綺麗に紅葉しております。

季節の移り変わりを感じるひと時でした。

先日ブログでご紹介した「香川県産庵治石細目極上」の超大型原石の加工が完了したとの連絡を受け検品に行ってまいりました。
超大型原石をご紹介したブログはこちら

この部品、画像で見ると大きさが分かりづらいですが、1番長い石は10尺(約3m)もあり、庵治石の中でもさることながら、都内のお墓の部品としても群を抜いて大きい物になります。運ぶ際に割れないよう、下に別の石を敷いています。庵治石特有の「斑(ふ)」も綺麗に出ており、弊社基準はクリアです。いよいよ施工に入ります。

オフィスの窓から建設中のビルが見えます。
2023年の開業に向けて推進中の大規模都市再生事業「虎ノ門・麻布台プロジェクト」の「A街区」です。
▼2021年10月5日撮影

▼2021年10月23日撮影
悪天候のため、クレーンが雲に半分隠れてしまいましたが、最上部の白い部分を見ると、工事が進んでいることが分かります。

「A街区」は、高さ約330m、医療施設やインターナショナルスクールを備え、最上部(54階~64階)には居住区「アマンレジデンス 東京」が完成予定で、完成時には日本一の高さになるそうです。
平成元年に「街づくり協議会」を設立し、30年という長い年月を経て令和元年にようやく着工した「虎ノ門・麻布台プロジェクト」。竣工は2023年とのことなので、これからもっと高くそびえ立っていくのでしょう。その様子を楽しみに、時々窓の外を眺めてみようと思います。

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